前回の記事からの続きのカテーテルアブレーションの体験記です。
健康診断で不整脈でひっかかったことで病院に行ったことから、決定したカテーテルアブレーション。クリニックに受診してから4か月が経ち、ついに手術日を迎えたものの、まさかの生理・・・しかも2日目。
手術の少し前から、もしかしたら生理になってしまうかもと心配はしていたもののまさか本当になってしまうとはとは・・・。しかも前日からだったのでほぼ完全に2日目。
2日目ではあるものの手術時間はまだそこまで多くありませんでしたので、無事手術を行うことが出来ました。が・・・その後が大変でした。
手術前の準備から手術のこと、その後の経過までを記録したいと思います。この体験談がこれから手術を控えている人の参考になればいいなと思います。
生理中の手術は色々大変だったよ。。
入院直前~手術
2022年2月、いよいよ手術日を迎えました。この時の私の体調は良好。ただし、数日前から生理の兆候あり、なんとか早くならないものか。もしくは遅くならないかと思ったものの、その願い空しく生理真っ只中の手術・入院となってしまいました。
手術の2か月前から血液サラサラの薬(リクシアナ)を飲んでいたのもあり、生理の量がかなり多くなっていましのたで、先生に「あまりに出血が多ければ延期にするかもしれない」と先生に言われていましたので(出血が多くなりすぎて輸血などが必要となることを心配しての理由)、手術が出来るのかで頭がいっぱいでした。
もちろん手術への不安はありましたが、ある意味これのおかげで手術への不安は少し和らいでいたかもしれません。
当時の心境は、アメブロでリアルタイムで綴っていますので、興味がある方はそちらも読んでみてくださいね。
入院日
入院時、生理であることはすぐに看護師さんに伝えました。先生に伝えてもらうことにして、とりあえずは手術が出来る方向で準備が進んでいきました。この日は、シャワーを浴びたことと足の動脈の印をつけたことだけでした。
この後は、読書をしたりしながらのんびりと過ごしました。ちなみに病院の食事は見た目は質素ながら、意外と味もしっかりしていて美味しかったです。
入院2日目(手術当日)
さて手術当日。生理が気になり何度も何度もトイレに行きましたが、それで減るわけでもなくだんだんと多くなり、もやは絶望・・・。でも、この時点ではあふれ出るほどではなかったので、先生の判断により手術を行うことが決定。
仕事の休みを取っていたから、もしもこのタイミングで延期になったら会社になんて言おうかと思ったよ。
とりあえず、手術をする事が決定したので、少量ながらもしっかりした生理の中、尿道カテーテルを装着。看護師さんごめんなさいという気持ちでいっぱいでしたが、気にしないでと言われつつ無事、尿道カテーテルを装着。
生理中でも尿道カテーテルは問題ないみたい。
尿道カテーテル装着後は、紙の下着にナプキンをあてる形で対応しました。
手術は予想外に痛かった・・・
手術着に着替え、尿道カテーテルを付けたあとべッドで手術室へ移動しました。
手術室はモニターで囲まれた部屋で、手術台に横になると手際良く消毒をされ心電図を付けたと思ったら、あれよあれよという間に手術が始まりました。
が、全然眠くならない・・・。いつ眠くなるの?と思っているうちに「照射・・・」との声。すると胸に痛みが・・・。「え!?麻酔忘れてない?」と思いつつしばらく耐えてみるものの、あまりに痛みが続くので、意を決して先生に聞いてみるものの、麻酔を忘れているわけではないようでした。
その後は、麻酔を追加してもらったのでウトウトしてきて少し痛みが和らいだものの完全に寝てしまうわけでもなく、痛みもなくならず、私の初めてのアブレーションは想像以上の激痛となりました。
私は麻酔が効きにくかったのか、焼灼はすごく痛かったよ。。
事前に調べた情報だと痛いという感想の人は少なかったし、実際に自分の周りで体験した人の話を聞いてみたところ起きていたという人も痛かったという人は少なかったので私のように痛みを感じる人は、少数派かもしれませんが、看護師さんに聞いてみたところすごく痛かったという人と全く痛くなかった人とがいるようで、個人差が大きいとのことでした。
ちなみに結局手術中はあふれ出るほどの生理の出血量にはなりませんでした。
当時のリアルな心境はこちら(アメブロ)。
アメブロでのカテーテルカブレーションの記事一覧
術後の安静時間
術後はベッドのまま病室に移動し、今度は止血のための固定です。数時間の間、足に重しを乗せて動かないようにしました。中には手術よりこの時間が辛かったという方もいるようですが、私はこの時点ではウトウトしていましたので、さほど苦痛に感じることなく過ごすことが出来ました。
ただ、この安静時間は、起き上がれないのに喉が渇くので、ペットボトルに付けるストローがとっても役に立ちました。
こういうものです。100均にも売ってるので、入院の際は持っていくと安心です。
そして、固定が外れたころ・・・それからが生理との闘いでした。
ここからが大変だった。。
本格的に量が多くなり、少しでもお腹に力を入れるたびに噴き出すほどの経血・・・。なるべく動かないようにするものの無理・・・この日はまだ起き上がる許可が出ていないのでナプキンを変えるにも看護師さんを呼んでやってもらうしかなくとても辛い時間となりました。
誰のせいでもないし気にしないで。と、どの看護師さんもとてもやさしく対応してくださいましたが、心苦しかったです。夜中にも数回お手伝いしてもらいました。
ちなみに、当日はこちらの、夜用の5倍吸収というのを持っていきました。
結局、量が多すぎて結局これでも無理だったのですが、たくさん吸収できる大きいナプキンは持っていって間違いありません。さらに持って行ってよかったと思ったのは、履くタイプのナプキンでした。
看護師さんに普段からこんなに量が多いの?と言われるほどに量が多かったので防水シートを敷いて、さらにその上にペット用のトイレシートみたいなシートを敷いて対応してもらいました。
生理が大変すぎて、手術の大変さは吹っ飛んだよ。。
術後の食事は起き上がらず食べられるように串に刺さっていました。ただ、食欲はあまりなく、この日はあまり食べられませんでした。
入院3日目(術後の経過)
手術の翌日、いよいよ尿道カテーテルを外してもらえることに。生理のこともあるので少しだけ早めにということで朝のうちに外してもらえ、ここからはトイレまでの歩行の許可が出ました。
もう看護師さんに迷惑をかけなくて済むとおもうと本当にうれしかったです。この時は、まだまだ本当に量が多かったので5倍吸収の夜用がとても役に立ちました。
そしてこの日は、採血・レントゲン・心電図の検査がありました。そして午後には先生の回診があり、概ね順調ということで一安心。
食事は術後以外、毎食完食でした。
待ち時間が長いので、暇な時間はダウンロードしておいたAmazonプライムビデオを見たり、本を読んだりして過ごしました。
入院4日目(退院日 ハプニング発生)
いよいよ退院日です。退院は午前中の10時から11時ということでしたので、夫に迎えを頼み点滴を外してもらうのと退院の説明を待っていた時にハプニングが発生しました。
突然看護師さん数名が来たと思ったら「不整脈再発しています。処置しますのでベッドで移動します」とバタバタとベッドのまま処置室へ運ばれることに・・・。
私には一体なにが起こったのかわけが分からないまま、処置室に運ばれて心電図の用意や、電気ショックの用意がされました。どうやら不整脈が再発していて、それを止めるために電気ショックを与えるとのこと。そのためには瞬間的に全身麻酔を行うということでした。突然のことでパニック状態になりながら、同意書にサイン・・・
手際よく準備がすすめられ最終の心電図検査を実施していよいよ、電気ショック・・・というギリギリのところで、不整脈が止まったようで「やらなくていいでしょう」という先生の判断に。
結局、電気ショックはしませんでした、突然の恐怖体験でした。
この怒涛の時間を過ごしたあとは、今度こそ本当に退院。先生からは注意事項は特になしということで、普段通りの生活を行っていいとのこ許可をもらい無事退院することが出来ました。
突然のことでびっくりしたけど、無事退院出来てよかった。
入院前にやったこと
手術の感想や体験談は以上ですが、入院前に準備しておいてよかったことがいくつかありましたので紹介します。これから入院・手術される方の参考にしてもらえればうれしいです
限度額適用認定証の申請
まず入院・手術の負担を少なくするために限度額適用認定証の申請をしました。クレジットカードで全額を支払ってポイントを貯めようかなんていうことも考えましたが、やっぱりこの認定証を用意しておいてよかったです。窓口での負担が少ないことは気持ち的にずいぶん楽になりました。これから手術される方には、申請をおすすめします
もしもノートを作成
カテーテルアブレーションは、治療法が確立されている手術ですが、それでも時に重篤な合併症を引き起こすこともありますので、心配性な私は家族に向けてもしもノートを作成しました。
もしもノートというのは、自分になにかがあった時に家族に大切なことを伝える為のノートで、銀行口座や証券口座などのお金の事や保険、その他家族に伝えたいことを書きました。
Amazonプライムで映画をダウンロード
これは、病院での暇つぶし対策です。私が入院した病院では病棟にはWi-Fiがないことが予想されたので通信料を削減するために、家で数本の映画をダウンロードしていきました。
もしAmazonプライム会員でないというかたは、30日間の無料体験も行われているので入院時だけの加入にすれば、お金もかかりませんのでぜひ検討してみてください。かなりオススメです。25本までダウンロード可能だから、入院中も退屈知らずだよ
Amazonキンドルで読みたい本をダウンロード
これまた暇つぶし対策ですが、Amazonキンドルで本もダウンロードしていきました。普段は、じっくり本を読んだりも出来ないので意外と良い時間でした。入院中退屈してしまうかと心配していましたが、Amazonプライムが大活躍でした。入院時に持って行ってよかったもの
多めのバスタオル
入院着やタオルなどのアメニティは病院で借りる事にしたのですが、バスタオルは持っていきました。理由はベッドや枕に敷きたかったから。いらないかなと思いもしましたが、やっぱりあると気持ちいし、持って行って良かったです。ベッドのシーツに敷く用と枕の上に敷く用の2枚は持っていくといいですよ。
特に大判のバスタオルがおすすめ
ペットボトルに付けるストローキャップ
術後のところで説明したストローキャップです。これは本当に持って行って大正解でした。これがなければ、水分を取るのも一苦労だったと思います。ペットボトルに付けてキャップとしてきちんと閉まるのでこぼれる心配もなく、枕元に置いておきました。
ペットボトルの飲み物(水・お茶)
これは長期入院には向いていないかもしれませんが、数日の入院だった私にとっては持って行った良かったものでした。食事の時はお茶が付いてきますが、それ以外の時の水分は自分で用意しなくてはいけません。病院内に給茶機などがあると思いますが、安静中は取りにも行けませんし、本当に持って行ってよかったです。
途中でもしも足りなくなれば、ペットボトルの中に給茶機から補充しようと思っていました。
術後の経過
手術をされる方は術後の経過も気になるところだと思いますので、術後の経過も少しお話します
退院日~1週間後
仕事には、退院の翌々日から行きました。体調は悪くないと思ったもののやはり少ししんどく、夕方ごろから、今までにないほどの動悸を感じましたので、退院3~4日目は安静にして5日目に再度仕事へ。
もう動悸はしませんでしたが、この日の夕方、目がチカチカする閃輝暗点を体験しました。これはアブレーションとの関係は分かりませんが、今までにはなったことが無かったので、もしかしたら何か関係があるのかもしれません。ちなみに、このチカチカは一度だけでした。
また、カテーテルを入れた部分が、大きな内出血になっていました。
一週間後(診察)
退院から1週間後、診察日がありましたので、目のチカチカ、動悸、内出血について先生に報告しましたが、どれも問題なしということで一旦一安心。
その後は、驚くほどに体調が良くなりました。
もともと、自覚症状を強く感じるタイプではなかったのですが、あぁ、確かに今まで体調悪かったんだな(あれが動悸だったのか)という感じで、だんだんと体調が良くなっていきました。
手術1か月後(診察)リクシアナ終了
手術から1か月後、再度診察です。この日は、心電図です。
そしてここでも、再発なし。この日でリクシアナ(血液サラサラ)の薬が終了しました。次の2か月後の診察で問題なければ、不整脈を抑える薬や造血剤(鉄剤)の服用も終了予定とのこと。順調との結果に一安心。
2か月後~
リクシアナ(血液サラサラの薬)を止めて感じたのは、とにかく生理の量が減ったこと。薬の服用は鉄剤と一緒に始まったので、生理の量が増えたのは鉄剤の影響なのではないかと思う部分もありましたが、やはり生理の量増えていたのは、リクシアナの影響でした。
体調の自覚症状はというと、たまに不整脈?と思う事はありますが、概ね順調です。
3か月後(診察)抗不整脈薬と鉄剤終了
手術から3か月後の診察、3か月目も血液検査・心電図・診察の順番に行われました。不整脈に関しては不整脈が出ているのではないかと不安でいっぱいでしたが、再発なし。
他の不整脈(期外収縮)は出ていますが、治療の対象ではないということでした。
手術から3か月経ったので薬はやめてみましょう。という判断をいただきました。
ここからが本当に治っているかを確認する段階になりますので、どうかこのまま治っていますようにと不安に思う気持ちと薬からの解放に喜びを覚えました。
4か月後(診察)
手術から4か月経った6月、抗不整脈薬を止めて1カ月後の経過観察のための診察を受けました。この日も、いつも通り、血液検査・心電図そして診察でした。このころは不整脈を感じる日も多く不安でしたが、「再発なし」でした。やはり期外収縮は出ているようでしたので、自覚している不整脈はそのせいかもしれません。
次は1か月後にホルター心電図を予約しました。
私はもともと心房細動の自覚症状がほとんどありませんでしたので、検査をしないと全く分からないので24時間心電図でしっかり見てもらえるのがありがたいです。いよいよ、術後経過の大詰めにはいってきました。
5か月後(ホルター心電図)
手術から5カ月後、服薬中止から2か月経過したタイミングで、ホルター心電図での検査を行いました。市民病院でしたが装着の日は診察なし、受付してすぐに取り付けてもらいました。(クリニックの機械よりアナログ感強かったです←写真撮ればよかったな)
夏なので汗をかくとかゆい・・・なるべく涼しいところで過ごすようにしましたが、ホルター心電図を付けているとどうしても安静にしてしいまいます。
出来れば普通に生活をしているのが結果がはっきりでるので、本当はホルター心電図を付けているときはいつも通りかそれ以上にうごくのがいいですよね。
私の場合はやや安静にしてしまいましたが、とりあえず無事24時間経過し、返却は自分で取り外して受付へ届けるという方法でした。クリニックでは外してもらいましたので、大きな違いですね。作業が簡素化されています。
そのせいか、前回クリニックで行ったホルター心電図は1万円ほどしたのですが、今回は5千円ほどでした。市民病院の方が安く設定されているのでしょうか?
機械はアナログだし自分で作業ですが半額になるなら、問題ないですよね。
そしてその翌週、結果を聞きに受診しました。
結果、心房細動の再発はありませんでした。
ただし、期外収縮が多発しており、これもまたアブレーションの対象ということ
なんと、一難去ってまた一難。別の不整脈でアブレーションが必要になる可能性が出てきました。現時点では発生率が10%未満であることから、まずは経過観察で良いのではということでしたが、自覚している不整脈は、この不整脈が原因ではないかということでした。
手術を希望するならば、出来なくもないということでしたが、すぐには決断出来ないので経過観察としてもらいました。
次は半年後に再度ホルター心電図を行うということです。ここで再発がなく期外収縮も悪化していなければ、市民病院は終わりでクリニックへ戻ることになりそうです。
期外収縮・・・これは自覚症状結構出ているような気がするので手術を受けれられるなら早めにやろうか新たな悩みが出てきてしまいました。
(現時点ではここまでですので半年後また記事更新します)
カテーテルアブレーションを受けた感想
カテーテルアブレーションをやる前は不安でいっぱいでしたが、術後の今となっては、やってよかったと思っています。もともと自覚症状として強く感じることはなかったのですが、手術を終えてみて、動悸はあったと改めて感じました。そして体調が良くなったことを感じています。
もし迷っている方で、先生から進められている方がいるなら前向きに検討してみても良いのではないかなと思います。
そして、もしも生理にかぶってしまいそうと心配している方がいるのであれば、まず1つ目、生理でも手術は可能です(ただし出血量が多すぎる場合は先生の判断)
でも、もしも2日目と被りそうなら・・・私は次は迷わず延期します。
これは私の体験からの感想ですので、不安であればぜひ先生と相談してみてくださいね。